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移月 

Je prie pour ton bonhrur ~ A―MEN ~
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針鼠

渇いた音を立てて崩れ堕ちていく硝子細工
隠しきれない珊瑚色の本能

熟れ過ぎた柘榴型の空虚に
鋭い鈎爪を立て
紅く滴る悪夢を啜り永眠ろう

長らく檻に鎖されし蠍が獲物を求め声無き咆哮をあげる

瑪瑙の足枷に囚われて
人の顔色伺って

背中の孤高をずっと忘れていた
…忘れていたかった

自分自身を誇れずにいた

他人を傷付けても
自分自身を傷めても

ジブンラシク生きていこう

この玻璃を研ぎ澄ませ…

いま、目覚めるんだ


臆病だったジレンマ奮い立たせ
さあ、 覚悟は出来た?
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若木社長

何も映さぬその瞳で
       前だけを射抜き
どうか私を絶望に
           撃ち殺してはくれまいか?



頑なに結んだその唇で
    戯曲(あい)を語る私を
どうか嗤っておくれ。


発する言の葉の刃で
私の心を切り裂いてくれ。


嗚呼

考えるだけで
   快感に
         震えそうだ。



どうか、打ちのめして。  
   どうか、立てなくなるまで。
             どうか、もう二度と地獄を見ぬように。




いっそこの身ごと・・・。


溺れて墜ちて逝ってしまおうか。



この世界には、誰も居ない。
私の心は何も映さない。



その、残酷で無遠慮な
         貴女の強さで私を殺めておくれ




この世の柵を
私を取り巻く腐食した世界を
人の血肉にむさぼりつく偽善者共を


すべて薙ぎ払って
   その、天国へと・・・。


ーーー私を導いて。
        血も肉も骨も。


      全て

                 残さず食い尽くして。



十字架の束縛を、永遠に。










              もう、何もかも。
                    疲れたんだ。


愛玩玩具

ネオンを纏った蝶が
燐粉を撒き散らしながら
バイオレットのソラを翔る。



傍らの百合
舞い散る薔薇(あおそうび


椿を手折(たお)って
花弁に接吻
に含めばは芳しく
甘く苦くを理性を熔かす

髄に銃口を突きつけて
の地上を
く染めていく

何も映してない
能面の(かんばせ
陶磁器の(かいな

水面をたゆたうだけ
妙に生命力を放つ


それでも終焉は訪れず
つかの間の自由と戯れた後は
夜明けと共に始まる夢現




地獄の様なこの天国に

   独り

朽ちることも許されぬ侭に




風音さえしない
虚無の世界で咆哮を繰り返し




忘れ去られたこの世界で
今日も踊る玩具

崩壊世界

                               そして、わたしは絶望へと堕ちて行って・・・。



深い杜の奥
  光さえ差し込まぬ
暗闇へと。




                                    そして、わたしは深く心さえ崩してく。



神の恩恵を享けたまらん、と
自己暗示。


                                     そして、わたしは猜疑心を抱き。



なにを求め
 何の為に傷付き
  何のために死すのか。



                                 そして、わたしは夢に溺れていって・・・。


答え無き天を仰ぎ視
 虚な月に感傷さえ疼きだす。


 
                                       そして、わたしは朝日を恐れ。






ーーーもう還らぬヒトと成る。


黒と白

肉有するものを

神と崇める愚考で

助かる術を得ようとする

 

 

とはなんだ

とはなんだ

 

「悪」に引き金を引き

滅した者を

善だと言うのか。

 

この安穏とした世界に

黒い羽が今日も舞った

 

 

入り混じった世界で

 

それでも悪が目立つのは

機械的な箱から聞える

耳障りな音の所為か。

 

 

誰が決めた

誰が決めた

 

 

この暗黒の世界に

産声が今日も聞えた

 

 

 

生まれながらにして欲を持つ我らは

生きぬく過程で良心を学ぶのではないのか?

 

 

最初は、ただ「生きたい」それだけの

何も見につけず生まれた赤子が。

 

 

笑った瞬間から崩壊する世界。

 


 

ほら

 今日も。

     どこかで飽和する音が聴こえる・・・。

 

 

ソレは紅茶に入れた角砂糖のように

             ホロリと崩れた・・・。

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