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移月 

Je prie pour ton bonhrur ~ A―MEN ~
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どうせ、君が好き

         愛しているよ



           愛しているよ・・・




 ねぇ、だからもう・・・





       もう、会わないでおこう。





           ずっと、君を想っているよ




             いつでも、君が一番だよ



今でも変わらない


        きっと、変われない



             ねぇ



だから。



               今だけは、離れよう





         君は、僕がいなくても生きていける





            僕とは、違う





                       ―――判っていたから・・・




     コンタクトは、いつも僕から。




           いつも、じれてじれて・・・



僕ばかりが、君を求めて。



                 この手を離したら・・・



       君が、少しは困ればいい、なんて。





          君の中に、僕が少しは残るのか・・・なんて


そう、一人の時は思っても




         君と会えば、全てを忘れて・・・







                    ただ、君が好きだった



僕は、君に甘えているんだ




            好きだと言って


              会いたいと言って




君を一番に思って




             会いたくて







だから、もう会わない。




         暫くは、一人で居よう


                          この、痛みと共に居よう。



              


         ―――僕は今でも、君が好きだから。

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断罪

対面する、かつての恋人達


瞳には憎しみの炎


“なぜこんなことになったのか”


問うても、問うても


答え等見つかるはずは無く



数秒、数分の緊迫が

永遠のように流れた


やがて、動いたのは女

銀色の雨が男の足元を掠める




それは、明らかに“挑発”

もしくは“的外れ”



頭で解ってはいても

脳髄に染み付いたアサシンの血



男の愛器が咆哮を放つ




女の真紅のドレスの中央が


さらに赤く染まり・・・




嗚呼


それは、余りにも過ぎた後悔



男は、女の事を知りすぎていた



男は、息を切らし

その女の目を捕らえる


愛ゆえ憎き、その彼女の・・・




崩れ落ちるその、刹那

彼女の唇が口角を上げる



その、懐かしい表情

愛しきかつての彼女の面影


その、瞬間

すべての真実を悟った



慌てて駆け寄り、抱きしめるが

解き放った歯車は、もう

歯止めが利かないほど廻りだしていた


悔いても、悔いても


時は無常なほど万物に平等で


零れ落ちる砂粒を、どれだけかき集めようと・・・




嘆いても、嘆いても


すべては自ら招いた自分の所業


裁けるものはなく







そして彼女は、腕の中で儚くなっていく



信じれなかった、罰なのか
出会ってしまったことこそが、罪なのか



そして、男はその日自分の半身を
自らの手で失ったのである

露西亜行進曲

誰もが口を揃えて言うだろう
「お前じゃあの仔は幸せに出来ない」

嗚呼

分かてるんだよ


愛されたいのに愛され方を知らない
愛したいのに愛せない
そしてずっと一人のまま



このくらい部屋で一人
声を殺して泣いたとしても
誰も気づいてもくれない



分かってるんだ
「あの仔はあいつとじゃなきゃ幸せになれない」


嗚呼

ならどうすればいい?


愛され方が分からない壊し方しか知らない
これが僕の愛し方で
きっとずっと君は手に負えない


ねぇ


本当は気付いているんでしょ
一人部屋で泣いてる僕を
でも君は来てはくれない


知ってるよ

「君はきっとあの仔を壊すよ」
「あの仔はあいつとじゃなきゃ笑えないんだ」



嗚呼
どうして僕はそうなの?



寒い寒い寒い

冬の夜に




お願い
いっそ僕を壊して・・・

硝子

打ち付ける
       痛みの数だけ

硝子は
      波紋を創り


                      カサブタが
                             乾く前に


                  君はまた
                       泪を流す

 
 
紅く、紅く

   君を削りながら


紅く、紅く


                  泪を、流す



                           例えば、この砂が流れ終わる時には
                                        君は笑ってくれるのだろうか?


それまでは・・・。





                 君の手をとって
                    微笑を咲かせる


                                       いつまでも
                                            いつまでも





                         君は戸惑ったように
                                笑顔を返す






              君が、微笑を返す  



                                                      ねぇ、今はそれだけで善いよ。 

消えそうな月が
今も輝いてる

曖昧になっていく
輪郭を辿るように
次第に強くなる薬をワインで押し流して
まるで死んだように『眠るその間だけ
黒い色のない世界で
哀しみも喜びも
感情さえ無い
そんな世界に堕ちて
闇に抱かれて宇宙から隔離される

頼みもしないのに朝が来て
地に足さえ付かない
まどろむ感覚に身を委ねながら
広い海をさ迷い浮かぶように
たゆたって…


この、うすぼんやり輝くだけの
でも、確かに存在する

 ―               に…


白く遺る残月に馳せながら
今日も地をはって生きるのだ
人魚姫のジレンマを抱えながら…

見た目だけは唯の人間である、私は。

帳が墜ちて
宵がまた
消え入りそうな朧月を
招いてくれると祈りながら


過ぎる夜
そして死んだように迎える暁


繰りかえしては満ち欠けを繰り返す
永遠の刹那を重ねる。




また、感覚さえ何もない
闇に抱かれる時間を
夢にみながら







     もう、あなただけなのだ
             この闇で、確かなものは・・・。

                                   この、半分に割れた朧月だけが、私をこの地に留めるのだ…
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