移月
Je prie pour ton bonhrur ~ A―MEN ~
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
朧
消えそうな月が 今も輝いてる 曖昧になっていく 輪郭を辿るように 次第に強くなる薬をワインで押し流して まるで死んだように『眠る』 その間だけ 黒い色のない世界で 哀しみも喜びも 感情さえ無い そんな世界に堕ちて 闇に抱かれて宇宙から隔離される 頼みもしないのに朝が来て 地に足さえ付かない まどろむ感覚に身を委ねながら 広い海をさ迷い浮かぶように たゆたって… この、うすぼんやり輝くだけの でも、確かに存在する ― 月 ― に… 白く遺る残月に馳せながら 今日も地をはって生きるのだ 人魚姫のジレンマを抱えながら… 見た目だけは唯の人間である、私は。 帳が墜ちて 宵がまた 消え入りそうな朧月を 招いてくれると祈りながら 過ぎる夜 そして死んだように迎える暁 繰りかえしては満ち欠けを繰り返す 永遠の刹那を重ねる。 また、感覚さえ何もない 闇に抱かれる時間を 夢にみながら もう、あなただけなのだ この闇で、確かなものは・・・。 この、半分に割れた朧月だけが、私をこの地に留めるのだ…
PR
Submit Comment