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移月 

Je prie pour ton bonhrur ~ A―MEN ~
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突然変異

       月に透ける白銀の髪と
                闇を切り裂く紅き瞳


確かに存在する
この感情を
突然変異(アルビノ)と
何故君は言うの・・・?


                           嗚呼
                           饒舌すぎる
                           苦味を飲み込めば
                                 
                                    眩暈を覚え




                           ねぇ

                           喉元過ぎれば
                        爆破して
                 
                                   チリチリと焼け付く





掻き毟れば血は紅く
普通すぎるほどなのに


                          なぁ

                         何故こうも白い目で
                                 僕をミル・・・?


同じ空気を吸って
同じ感情を抱いて
同じ性を受けたのに


                          君は僕を見つけた途端
                               まるで嘲うかのように
                             特別視する



欲しいのは冷たい鉄の棒じゃなくて
見たいのは好奇に満ちた目じゃなくて
聞きたいのは慰めの言葉でもない


 
紅い眼も
 白い髪も

                   棄てられるのなら
                       とっくに棄てている



同類依存は傷を舐めるだけなのに
          結局温もりを求めてしまう




                        結局は、夜に啼く兎にしかなれない



見付かったら最期 

残酷な梟の鋭い爪で
     切り裂かれるだけだから



                        また、声無き兎同士傷を舐め合う
                                 
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もう貴方だけじゃ
いられない
そんな身体にしておいて

今更棄てるなんて
云わないで

拾ったのなら
それが貴方の意思と無関係でも
最期まで


喰い尽くしてよ・・・



残すなんて
許さない


どうしても
受け付けないなら

その長い指で
ぐちゃぐちゃに
握り潰して…

どうせなら
使い物にならないくらいに


貴方で汚して・・・



そしたら
貴方に瞹されたって
嗤って
イける



それが私の
本望だから…
貴方が哂って
私に触れたら…


貴方の為だけに
着飾った羽根で


空を翔けるわ…

死神

私は彼女を殺めました。
             ソレは私が死神だからです・・・。

ある朝神は言いました。


「人を愛しなさい」

そんな私の前に一人の少女。
 


記憶に残る紅色の涙
白い床をたちまち満たして
光は次第に弱くなる・・・


 

彼女は私の全てを受け入れて愛すと言った。
彼女は私以上の傷を抱え、私無しでは生きられぬと・・・。
 

 

言われ続ける詞達

次第に落ち葉のように重みを増して・・・。

彼女と過ごした春夏秋冬
初めて知った紅茶の温もり
沁みる宵の輝く星座
全てが砕けて消えていく・・・

 

やがて養分が溶け出して、心に染み入ってきた頃。



彼女は耐えかねて他人の元へ・・・。

記憶の中で霞む彼女
紅の涙に墜ちて逝く
最期の貌は笑顔か否か・・・
今更知る、由も無く。



言われてきた言葉達

「好きよ」 
 「永遠に愛してる」
「・・・離れないで。」


私は笑って肯くだけ。
私と彼女の永遠が違いすぎるから
だから、ほんの一瞬でも・・・
なんて、気の迷いだよ。


そうに、決まっていたんだ。



ハラハラと舞い落ちる花弁達
彼女を綺麗に彩って
私は美しさに心奪われ
永遠に帰れなくなる・・・。

なのに・・・。

雪の様には溶けなくて・・・。
 

ソレはまるで生き地獄
もがき苦しむ喉の線
声さえ出ない叫びは虚空へ消えて・・・。




ある夜神様は言いました

「人を殺めなさい」


そんな私の前で微笑む彼女



私の元に舞い戻る・・・。


 

永遠に共に生きる術だ、と
神は言った
                 
   私は死神     
彼女は人間

共に暮らすには自分の世界に引き込めば善いと
神、と名乗る声は確かに言った・・・。




そう。       
彼は       
彼こそは・・・



『死神だった。』


後から聞いた話では
私はまだ死神になりきれていなかったらしい。
いわばコレは最終試験
愛する者を殺めて初めて死神と成るのだ。


失われてく理性
微かによぎる紅の涙
悲しみは糧でしかなくて
彼女は私の記憶から消え去る・・・。


ある日私は言いました。
愛する彼女に人を愛しなさいと
そして愛した人を殺めなさいと・・・。

今度は私が彼女に云うのです。







ある日、私は彼女を殺めました。
              ソレは私が死神だからです・・・。

                                                      心の核にはアナタが一人
                                                                       今も確かに此処に居て・・・

                               だから私はアナタで出来てる。




幼い顔で笑う貴方は
確かにあの頃私の支配者だったんだ。


記憶の中のアナタを追い越し
私だけが大人に成って往く


           掌を擦り抜けて
                私だけが・・・。



       忠誠を命の重さでしか確認出来なかった貴方と
   アナタの為に命さえ投げ出すことが出来なかった私


             何時しか身体は離れ・・・
        残ったのはこのココロ


                       ココロだけ・・・。


心根に住み着いた
 貴方は何時しか闇となり
深く深く根付いていった


           闇をまぶして尚
        貴方は輝きを失う事無く
            逆に存在を誇示するから


私はその甘い毒に犯され続ける


                           嗚呼
                     薄闇が嗤って手招いている・・・

                        こっちにおいで と。
 
                                      手招いている・・・。



そこ貴方の面影を重ねてしまうのは・・・
私の弱さだろうか?


          
 
その闇こそ
             私の核だとゆうのに・・・



嗚呼
私は蝶の様に

            ―  囚われて
                 溺れたいのか



私の中に潜む貴方が嗤うから・・・
また私は堕ちて逝くんだ・・・



                               私は今日も闇を飼い馴らす
                          そ れ は き っ と 貴 方 で ・・・


                       
だから私は貴方に呑まれる

潤愛

胸を射す
この痛みが貴方を想う証なら
これはなんと甘美な眩暈

もう
立って等いられない


ただ
床に平伏して
貴方の恩恵を享受する


しなう躯は舞う蝶
絡む指先は楽園の蛇



共に
さあ
堕ちていこう
貴方が与える痛みより 確かな存在理由等在り得はしない 食いしばった隙間から 零れ落ちる恍惚の音色 刻み込まれた愛の調べ(シンフォニィ) 奏でられる無垢なる狂想曲(ラプソディ) この狂喜 飲み干して嗤う さあ


堕ちようか



























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