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移月 

Je prie pour ton bonhrur ~ A―MEN ~
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指先

嗚呼

いつも
寒くて寒くて

笑顔の仮面が取れないんだ。


今更


誰にどの罪と罰を押し付けようと


この僕自身が一番罪深く、罰を受けるべきなのだから・・・






白く染まる、息を吐きながら



それでも悴む爪先を甘受する



しだいにじんとしびれて・・・


脳内に甘い疼きが産まれたなら



何も言わぬに眼を閉じて


うすくうすく



白い息を吐くのだ・・・。








この冷え切った指先に絡んであやしてくれる女(ひと)と
薄く笑う僕の奥に踏み込んで壊していく女(ひと)と



結局
どちらも受け入れることは出来ず
結局
どちらも手放すことが出来ない



窒息するか
  呼吸過多か



嗚呼

どちらにしても
この指先が温まることは無いだろう・・・




そして僕は春を蒔く事だけ専念する・・・。
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紅涙

ど う し て そ ん な こ と を し て い た の ?


聞かれても
「その時必要だったから」としか答えられない



ただ、自分が嫌いだった
ただ、世界が真っ暗だった
ただ、どうしようもなく…


眠ることさえ、怖くて



幸せで・・・
      幸せで・・・



「倖せ」で・・・



なのに・・・

           く る し く て



息も、出来なくて。
酸素が薄くて。

   喉が、渇いて。




笑うのに、必要だった。






この身に流れる命を
涙にして反すしか…

他に、無かったから・・・。




だから、依存した。



綺麗とさえ、思った。
快感だった。


くらくら

   くらくら



眩暈と、痛みと鉄の匂。

                 
         

                          嗚呼。

    だから

         所詮

意味なんて


           無いのよ。




     だ っ て、在 る の は 本能 だ け で しょ ?       

境界線

覆いかぶさる貴方の熱に

              今でも浮されて


眠れないのに、悪夢を見てる。



                                            ―――もう、ズット・・・。




間中、宙を彷徨う腕だけが「痛く」て
曖昧になっていく
貴方との境界線が・・・。


溶けて
 満ちて

溢れてく・・・。


溢れて
  零れてしまう。


零れて、墜ちて。



掌からスリヌケテイク・・・。




熱いのに


      
                     寒い。
 




誰も、手を握ってはくれないから・・・。
もう、ずっと寒いままで。




魘された、熱の中で

           溶けて。



            やがて、無くなっていってしまう。
                                私が。


だから、今でも求めてしまう。




ずっと



まるで、発情するように。




                                 繋いでくれる、手だけを。



            ズット・・・。

どれ程声を嗄らせば
この思いは届くのだろうか

どれ程思えば
この願いは叶うのか



何度、打ちのめされても


何度、黒く染まっても


この腕に流れる水は赤くて



何度流しても


何度願っても

 
自分の意思で心臓は止まらない




やがて足は擦り切れて
前に進むことも叶わぬだろう



やがて目はつぶれて
光さえ捉えることは出来ぬだろう




この淵に溺れて・・・。
自覚症状も無いまま腐っていくのを
待つしかないのか






          ―――檻に、囚われた儘で・・・。

若木社長

何も映さぬその瞳で
       前だけを射抜き
どうか私を絶望に
           撃ち殺してはくれまいか?



頑なに結んだその唇で
    戯曲(あい)を語る私を
どうか嗤っておくれ。


発する言の葉の刃で
私の心を切り裂いてくれ。


嗚呼

考えるだけで
   快感に
         震えそうだ。



どうか、打ちのめして。  
   どうか、立てなくなるまで。
             どうか、もう二度と地獄を見ぬように。




いっそこの身ごと・・・。


溺れて墜ちて逝ってしまおうか。



この世界には、誰も居ない。
私の心は何も映さない。



その、残酷で無遠慮な
         貴女の強さで私を殺めておくれ




この世の柵を
私を取り巻く腐食した世界を
人の血肉にむさぼりつく偽善者共を


すべて薙ぎ払って
   その、天国へと・・・。


ーーー私を導いて。
        血も肉も骨も。


      全て

                 残さず食い尽くして。



十字架の束縛を、永遠に。










              もう、何もかも。
                    疲れたんだ。


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