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移月 

Je prie pour ton bonhrur ~ A―MEN ~
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この手に残るモノ

             なんでもない
                  貴方の瞳に狂わせられた


                               あの日から
                                   僕は僕じゃ無くなった





どうして君は
こうもたやすく笑顔で僕を惹きつけて


どうして君は…
いとも簡単に笑顔で僕を殺すんだ…

                                          こんなにも側にいるのに。



                         心は寒い



あんなに馬鹿にしていた

        ― 永遠 ―
                     を

君があまりに綺麗に語るから


                                      壊したくなったんだ

                                  そして手に入れた。




                       その後は…


   畏怖と哀願に押し潰されるだけで。






                            君想うのは、僕だけか…?
                               もう、僕は君を知る前の僕じゃ無い

         出会って…
  たちまち君に殺されたのに       


                        君をどれほど縛っても・・・。
             ―――笑 顔 し か く れ な い ん だ 

                  酸素みたいに…
                       いっそ、二酸化炭素みたいに


君を僕で満たしてしまいたい

    君がしたように大きな傷痕を残したい。







                                                初めてなんだ
                                       傷付けてまで、欲しいと…



                                想ったのに。



願っても…
君は僕の笑顔の裏を見抜いて
去っていくだけだね






               そして残るのは、君の笑顔と僕の嗤い声。
                                 最後にみせた君の、涙…。
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GAME

          好きで
       好きで

         溺れる程好きだから

下唇を指で詰って
  罪な吐息

 
                引き出してよ


     『誘うのは貴方』

可哀相ね。
本当に仕向けたのは私なのに…


        開いた唇に留まる
            貴方はもう
         蜜に魅了された憐れな蝶…



細い指で誘って…


                  『 ねぇ・・・
                    
                      愛する価値は有るでしょう? 』


貴方から誘ってよ
折れる程の包容で


     呆れる程直情的が
           今はイイ



そして…

    嗚呼
   やっぱり溺れるのは私なのね



           『 窒息しそうな程
                  貴方を感じてたい 』



                トランプの様に
                           裏表
                         云ったり来たり

                             本気の遊戯


                                溺レル?
                                                     墜チル?


       諦メル?
            手放ス?



                 そ れ と も ・・・
 

                    “ 進む? ”


好きで
  好きで


大好きだから

    『憎らしい。』


       のに・・・。



やっぱり呆れるほどに


         『愛してる。』


               蜜を塗った魅惑の吐息で
                            幻想じゃない濡れた瞳で

                  薄いヴェールのその指先で・・・。



ゲームの開始は私自身が促してしてあげる。

                               
               ・・・嫌でも参加したくなるでしょう?




                           薄く唇開くから
                                 
                                    貴方

                     
  

                    今宵も遊びましょう…?

歌姫

泣き叫ぶ様に君は唄い
僕は聞かないフリして嗤う

― ヨワイニンゲンハイラナイ ―

心の中で牙を剥き
僕はそっと微笑みを投げ掛ける

唄声が途切れたなら
折れるくらいに
抱きしめよう


君が飛べなくなったなら
籠の中に閉じ込めて…
僕だけのモノにして

愛でてあげようか?


声さえ出ないカナリアは
もう空も飛べない
哀れなただのイレモノ。



直線的な感情は
他人のシールドに
阻まれて
屈折していく

か細い君の唄声は
歪んだ僕の耳に直接届いた



それは、そう 

         ― 運命 ―

そして廻り始めた歯車に
絡め捕られて往く


夕方の橙を押し退けて
差し込む天使の階段のように

君の唄声は神聖で



だからこそ真新しい雪道の様に
汚したくなる


そう、初めての衝動だった。

陶器の様な君だから
どれ程のものかと思えば・・・


                     細い首に少し力を入れたくらいで
                                        壊れちゃった・・・。


そうか、コレは最期の夢。

                    ( どうりで君がいやに美しく
                                 人間らしい。)




コ ワ レ タ


君が。


ブリキ人形みたい に か細い声  の歌 を 奏で  る ・・・


                                                                 も う  他人 を魅 了しな  い   声       で・・・


私ダケ ヲ  魅了スル・・・



                                                     さぁ
                                                        最期の唄を歌っておくれ?


私の愛した、美しくも残酷な ディーバ


                            ヤット君ノ元ヘ逝ケルヨ
                                                          モウ、放サナイ

wing - “s”

持ってるのは
この身一つだから…
全てを投げ出して
捧げるわ

全身で貴方の胸に飛び込むから
ねぇ
受け止めてね

君の流した泪は
空へと還って
虹になるから


虹になって、還るから…


なんて…
言えば満足?

冗談じゃない



この身一つで生きてきた
愛し方等解らない

ワカリタクナイ…



今更私に触れないで
研ぎ澄ましたこの爪で
切り刻んでしまうから


愛され方は知らない
それは 『弱さ』

心の片隅で
赤子の泣き声がするけど
ガムの包み紙と一緒にぐちゃぐちゃに握り潰して
無理矢理棄てた

まだ捕まる訳にはいかないから…


君の流した泪は
空へと還って
虹になるから…


私の泪はシミを造って
『ココロに留まる』
だけだから・・・



綺麗な君を傷付けてしまう前に
ねぇ
ただ笑って
そして笑顔のシールドで

私を受け入れないで

               
                          …ね?




                                      独りで生きると決めたとき
                                               真っ先に翼を添いだ
                                               戒めの為、わざと片方だけを。

                                     
                                    今更君の胸には飛び込めない…

消えそうな月が
今も輝いてる

曖昧になっていく
輪郭を辿るように
次第に強くなる薬をワインで押し流して
まるで死んだように『眠るその間だけ
黒い色のない世界で
哀しみも喜びも
感情さえ無い
そんな世界に堕ちて
闇に抱かれて宇宙から隔離される

頼みもしないのに朝が来て
地に足さえ付かない
まどろむ感覚に身を委ねながら
広い海をさ迷い浮かぶように
たゆたって…


この、うすぼんやり輝くだけの
でも、確かに存在する

 ―               に…


白く遺る残月に馳せながら
今日も地をはって生きるのだ
人魚姫のジレンマを抱えながら…

見た目だけは唯の人間である、私は。

帳が墜ちて
宵がまた
消え入りそうな朧月を
招いてくれると祈りながら


過ぎる夜
そして死んだように迎える暁


繰りかえしては満ち欠けを繰り返す
永遠の刹那を重ねる。




また、感覚さえ何もない
闇に抱かれる時間を
夢にみながら







     もう、あなただけなのだ
             この闇で、確かなものは・・・。

                                   この、半分に割れた朧月だけが、私をこの地に留めるのだ…
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