移月
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紙一枚
恋の唄を奏でてみれば
それはいつも幼い頃の夢物語で
最近の僕ときたら
誰かが描いたシナリオの『男その1』にもなれやしない
MONOCHROME
渦巻く世界
皆上手く本音を隠して
僕は大人のフリするスキルだけが上がってゆく
ジキルとハイド
裏と面と行ったり来たり
誰もがジキルを信じるフリで
心の花を枯らしていく
僕は相変わらずの『男その1』以下の男だ
そんな僕にとっての女神は君です。
皮肉にも、君は世界の中心。
世界の隅の石の様な「僕」に・・・。
ただ、一般論としての笑顔ではなく
僕の、眼を見て
君が僕に笑いかけてくれる
小さな小さな、でも、僕だけの花を咲かす
それはウソみたいな小さな奇跡
世界は一枚皮で
幸せの裏には絶望が
渦巻いている
それでも
君はきっと表で笑ってて
君を見れば僕は馬鹿みたいに
浮上する
―――だからね?
この紙一枚。
僕は静かに行き来するんだ。
その事に悦びを感じながら。