移月
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
貴女に、出逢わなければ・・・。
ただ、「あい」を求めていた
まだ、ドアノブさえ遠かった『あの頃』
抱きしめられる、腕が欲しくて
慈しまれる、声が欲しくて
確 かな 、 「 愛 」 が 欲 し く て 。
ただ、「あい」を求めていた
やがて、椅子に足が付くようになった『あの頃』
信頼される、自信が欲しくて
野放しにされる、自由が欲しくて
確 か な 、 「 I 」 が 欲 し く て 。
ただ、「あい」を求めたてた
そして、全てが灰色に見えていた『あの頃』
誰かに、自分を壊して欲しくて
誰かに世界を、壊して欲しくて
確 か な 、 「 哀 」 が 欲 し く て 。
時は流れ、やがて生まれ行く路の先に立つ、『今』
『あの頃』を振り返れば、いつも求めている自分に気付いた。
『あの頃』確かに「愛」はソコに在ったのに。
『あの頃』確かに「I」は、生まれていたのに。
『あの頃』確かに「哀」は・・・。
『今』
君を、抱きしめたいと思う。
『今』
全てを、受け入れて。
『今』
歩き出す、明日が見える。
今、イマ、いま・・・・。
「愛」を、知らなければ
「I」を、知り得なければ
「哀」に出会わなければ
抱きしめたいとは、思えなかった
強くは、生きれなかった
慈しみ等、感じなかった
貴女に、出逢いさえしなければ・・・。
足跡
に
してしまったら
楽だったのかな?
貴方の所為に
出来ていたなら
私
変われてたの?
歩いた歩みは
消せないけど
まるで
波打ち際を歩くように
君との軌跡が
消えてゆく・・・。
後ろを振り返っても
もう。
貴方は居ない・・・。
降り積もる
雪の様に
貴方との
カラフルだった
世界が・・・
白に
染められていく。
自分が選んだ
路
そんなはずだった
胸を張って生きていける
そう
焦った私は
いつしか貴方を
追い越してた
それでも、
歩んできた路
迷って
途切れて
擦れて
シミを造って
それでも、
歩んできた路。
後ろを一度だけ
振り返ったなら
薄く笑って
瞳を閉じて
さ ぁ 。 歩 こ う か ・・・。
欠片
キラキラ欠片
一つ貰って
嬉しくて
その日は眠れ無かったよ。
掌で
強く握ればつぶれそうで
壊してしまいそうで
でも
握っていなければ
蛍のように
すり抜けて消えてしまいそうで
僕は左手を解けないままで
アナタの欠片
キラキラ欠けた
僕はソレを一つ貰って
大切に小瓶にしまったよ。
星のように輝いて
暗いこの部屋
照らしてくれたね
見つめると
優しくなるんだ
アナタのように
キラキラ
キラキラ
僕に染まって
輝きが失わないように
僕を練りこみながら
光が強くなるように
キラキラ欠けた
僕のこの一欠片
君は貰ってくれるかな?
君の目には、どう映るかな
僕の欠片
君を想う
僕のひとかけ。
碧
少しずつ降り積もって・・・。
やがて溶けない氷河に変わる。
流した涙は
涙の分だけ傷になって・・・。
浅い傷が痛み出した頃
重なるように出来た傷で
押し流すように
また、一つ
―――海に沈めた。
深く、深く・・・。
こうして
積み上げられていくその六花を
消化しきる前に
また、う(産・膿)みだして
熔かしきる前に
降り積もってゆく
悲しみが・・・
溶けて、その上にまた、積もり
やがては溶けて・・・。
雪解け水は、永遠に春をみず
産まれ墜ちてから
長い時間をかけて
海を創った
この冷たき母水で
独り
生き永らえながらも・・・。
何億万と云う永い時間を消化すれば。
『息 を し 続 け る』
その、幽かな重みしか持たないはずの
その、意味は
そのまま永眠る理由を阻み
唯
眠れない私を造りあげる
終らない勇気も持てなくて
だからこそ
深海で尚
薄い光を探した
微光を少しずつ
掻き集める様に
次第に退化していく眼を
少しずつ慣らして
海を彷徨いながらも
私はいつか君に出逢うから
いつか、君に遭うから・・・。
その時までには、笑っていよう。
その時には、笑っていよう。
自画像
人を造るには白だけじゃ 出来ないね 茶色、ピンク、白色、黄色 少しの緑と青。 いろいろ混ぜて、自分だけの肌色作って… 陰は少し茶色を多めにしようか? そのままじゃ綺麗じゃない、そんな色も… 立体的に形作るには、必要不可欠なんです。 「私」を造るには、いろんな色が必要で 結局透明ばかり望んでも 結局それは無理なんだね 重ねてく 色を 心を。 全ての色を 重ねてく。 私の歩む足の裏から、 風から 花から 木から 光りから… 歩んでく、この路から… いろんな色を盗んで 混ぜて 時に捨てながら。 たった一枚の、私のを造るんだ 自分にしか画けない、自画像を。 たとえ何枚破り捨てようとも。 いつか、 何時の日にか・・・ 完成させよう・・・。