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移月 

Je prie pour ton bonhrur ~ A―MEN ~
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カクレンボ

                         ―――ジリジリと。


 

やけに白々しい太陽が心の泉を干上がらせて
   
              くっきりと陰を刻み込んだ


 

              僕等は臆病者

 

 



                  僕達は紛い物のネオンの住人

 

 

                                街灯に集う蟲

 



他人を陥れなきゃ存在できない世界で

    それでも僕ら身を寄せ合って生きている


             
―――傷を舐めあいながら、微湯(ぬるまゆ)の中で

 

                                       光舞い降り闇は招かれる
                               
闇は単独でも存在できるのに

 

            
          花が散った後でも

               闇は遺るから…


   
                     人が居続ける限り

                    永遠に消え去る事等ないのだろう

 




               だから、綺麗に嘘をつく
                     
赤い紅い、花を咲かす

 

 

 

                    
           
闇の中でも輝く嘘を、君に贈る

 



砕けた硝子の様に





      ― 君と僕のHaidoSeek ―

 

 

 

君を惹きつけて



          …刻み付ける

笑顔の傷で君が

永遠に成るように

 

            闇の中で、眠らせてあげるよ

 

 

 


                 易しいだけの光は君を解かすから…

                   束縛と云う微湯で、緩く君を愛そう

 

 



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生成り

地面に落ちた
   インクの様な黒いシミ


                            黒く 
                              歪んで

                                 滲んで
                               溢れて

                          


                                      零れ落ちる


               墜ちたら
                 染まって

                                         深く
                                          深く
                                            深く。


                   根付いたなら
                     流れに乗って



                                             何時しか流れて・・・



                             見失う。




                                            昏い 冥い 闇い Cry ・・・



飼いならしは獣
   闇を巣食う魔物



         胸の虚に風が過ぎる


                                         轟々と
                                     囂々と・・・


                       ―――ゴウゴウと・・・。



     見せ掛けだけは立派な虚像
        薄闇を呑み込む深き漆黒


                                                      世界はまるで色で溢れかえって
                                       その陰影は広く深く

                                 ・・・染まることは簡単で。
            

                      抜け出すのは息せぬコトと同じ事





綺麗でいることこそ、本当は難しいものだから。
                         
           願わくば・・・


                              
                “ 貴女は私のように成らないで。 ”




わざと、闇に染まろうとしないで。



                                 時に正論は自分を切り裂くけれど


                痛みに慣れて嗤うよりは・・・
                       弱さを隠す、弱さよりは



         傷を隠さない強さで
            弱さを笑い飛ばせる優しさで





                                    その純粋な涙で

                           黒いシミさえ漂白しよう。



                        痛みさえ感じぬように成る前に
                             分厚い瘡蓋を何度も剥いで
                    血まみれに成りながら
                                キラキラ輝いて



大人として生きる時間よりは、子供で居られる時間は短くて
過ぎなければその大切さは分からないものだから。

完全に失う前に
 
             
                                       キラキラ輝いて・・・。

金魚

遠くで聴こえる笑い声に
ドア越しの君の気配


一日休んで
次第に三日になって

今ではもう一週間・・・


ドアの向こうに今も君は居るの?


教室の片隅に
置き去りの金魚


一度は自ら拒絶した筈の其処に
未だ執着して離れることが出来ない

そんな君を、ボクは知ってるから。


暖かかった場所が
今ではこんなに遠くて

ドアを一枚隔てただけの
同じ空気の延長線上にあるその場所は
今や別の空間となって

魔法瓶みたいに
無言で拒絶するから


入ることにすら動悸を憶える

君の深呼吸はボクと重なる


胸に手を当てて・・・

ねぇ、苦しいね。





『臆病者』と
蔑まされることを望みながら

『大丈夫』と
受け入れられることを、実は期待している。

『愚か者』
の自分を一番知っている。

大丈夫だから。
きっと上手くいくよ・・・。
その可能性に賭けてみない?



全ての信念を凝縮させて
全ての己を掻き集めて


創り上げてきた『自分』



生身の私は仮面を使い分けて
擦り傷を恐れる余り
何時しかココロに大きな穴が開いたの


君はボクの水を換えてくれたね
餌だって、君がいつも放課後くれた。


    ・・・忘れないよ?


君と教室を繋ぐ金魚
君と隔てた空間を熔かして・・・
空間はきっと一つになるから

始めのピリピリした空気

息が詰まって
爪を白くする時も
悠々と教室の隅で泳ぐ金魚

たまには跳ねてみせるから

大きく深呼吸して
閉ざした顔をストレッチ



泣いていい
だから、笑えばいい。




怒っていい
喧嘩すればいい。


分かり合えるから。



いつも此処に居る
君の心の片隅に、金魚

ちぐはぐ釦

『 一番下からかえば上手くいくの・・・。』


 

得意そうに当たり前の事を言う。

 そんな君を笑った時もあったね

 

 

分かってたけど

その最後を見越したくはなかったよ。

最後なんて見えない

そんな道をたどるはずだった僕等は

いつから掛け違えてたのかな・・・。



最初からなのか
       
途中からなのか…。



 

気付いたら僕は最後の一個になっていた

 






相手のいないちぐはぐ釦

その姿を闇で隠して

 

 

 

最後まではまる筈だった君との場所を 

他の誰かで埋めながら

今は見えない君を

感じてる

 







初めて買った携帯で

最初に覚えたのは君のナンバー

なのに今は

090のその先が押せなくなった

 




 

掛け違えたちぐはぐ釦
誰の腕にも馴染めずに

もうはまることのない君との未来を

夢見てる

 



行き場のないちぐはぐ釦

今は闇に姿を隠し 

最後の一個を

持て余す

 

 

 




 

                       そして、いつかは君に出逢う為に・・・。 

貴方の居ない世界

降りしきる雨は直接僕の心に染みて

身体を冷やしてく

 


 

 

暖めてくれる腕がなくて

 

 

 

 

 

         終いには凍ってしまいそうで…

 

 

 

 

一度も確定的な詞を言えなかった僕は

 

 

いつも君に甘えていたね

 

                    ---キヅケモ、シナカッタ…

 



 

雨はやがて雪へと変わり

 
 

    君の姿を欠き消していく…

 



   叶うなら消え逝く雪のように

 

 

 溶けてしまいたい

 



 

くだらない嘘を並べて

 

 

        自分を騙してもみるけど

 

 

 

 

 

 

降り積もるのは

 

 


 

 

 

           君への想い…

 

 

 

 

 

 

闇に舞い散る


 

 

この白き花びらは

 

              僕の心を埋めるばかりで






 

               
              
             え

                      そ


      う
 
                  も





              ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『冬が終われば、解けるのですか…?』

 

 

 

 

 

 

 

 





 

 

いつかこの悪夢が醒めるまで…

 
 

            熱の無いこの躯を掻き抱いて

        


眠っていよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吹雪の彼方で瞬く

 

      貴方を想って…

 

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