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移月 

Je prie pour ton bonhrur ~ A―MEN ~
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夏宵


想われるより
   想う関係を

      ずっと続けていたんだ


            
           擦り切れて

               疲れ果てた



       汗を掻いた麦茶のように




              生温く

       
                    夏宵の




            ――― 焦がれる“幻”  。



たった一人を
愛しすぎた所為


君しか見えない
私の所為なの・・・


消えてはくれない
真夏の蜃気楼



       判ってるんだ
         愛されるほうが幸せだって




                                   暖かい波のように
                         たゆたうだけの毎日が
 


     陽だまりのような
           不確かなまどろみが





  

                   涙も出ないほどに
 
                       ――― きっと ―――

                                穏やかさをくれる事





それでも消えない無機質の残像を
まるで親だと刷り込まれてしまった小鳥の様に



              何度もないて、勝手に傷ついて
                   叫んで、ぼろぼろになって


              ふと得る水を浴びて簡単に息吹を吹き返し




                    嗚呼

  そうやって、絶えるまでずっと・・・



           この闇からは、抜けることはないでしょう

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擦り切れランナー

ねぇ、なんでそんな息切らして走ってるの?
毎日ニコニコ笑顔で居るの?


―――何に、脅えてるの?



小さな君の背中は
今日も我武者羅に
今日を生きてる

誰かの為と理由つけて
擦り傷だらけの心隠して
今日も生きている


ねぇ、本当は怖いだけなんでしょう?
君の足元にぽっかり開いた黒い穴
立ち止まればたちまち落ちてしまいそう


生きる理由とか
死んじゃわない訳だとか
いろいろ探しても
自分が生きても良い訳なんて
そう簡単にどこにも転がっていないんだモノ

ねぇ、本当は気付いているんでしょ?
後ろを振り返るのが怖いだけでしょ?

ただ、闇雲に走ってないと不安なんでしょ?


君は愛されてるだなんて
君が一番知ってるくせに
それは頑張ってる自分だから、とか
勝手に変な理由をつけて
君が居なければ生きれない人間がいないだけで
こんなに心が折れそうになって

誰からも愛されようとするなんて
頑張ってるから
頑張っていないと愛されないって

そんなの、疲れても仕方がないのにね?



家で外で友達の間でネットで
自分自身の色さえ曖昧になって
溶けてく君は何色なの?




「・・・好きだよ」「私も」
その後で、ハッピーエンドになるとは限らない
対して異性を好きだとも思わないくせに
無理して、愛を探そうとしてる
自分だけ愛してくれる人を



ねぇ、君はもう気付いてるでしょ
走ったら休んでも良いってことぐらい
それで離れる人は捨てておけばいい事を

少しは自分を信じてあげなくちゃ
君の愛する人の為にも
君を愛する人の為にも

ねぇ、たまには自分休めなきゃ
君が、君を愛さなけりゃ

ねぇ、君が覚えるのはきっと
愛されるための頑張り方じゃなくて
周りと自分をゆっくり見る事





                                    ねぇ、何に脅えているの?
                                    そんなに走ったら躓くだけだよ?
                                    言って欲しいんでしょ?









                     「君 は 大丈夫 」



                              
                                    

どうせ、君が好き

         愛しているよ



           愛しているよ・・・




 ねぇ、だからもう・・・





       もう、会わないでおこう。





           ずっと、君を想っているよ




             いつでも、君が一番だよ



今でも変わらない


        きっと、変われない



             ねぇ



だから。



               今だけは、離れよう





         君は、僕がいなくても生きていける





            僕とは、違う





                       ―――判っていたから・・・




     コンタクトは、いつも僕から。




           いつも、じれてじれて・・・



僕ばかりが、君を求めて。



                 この手を離したら・・・



       君が、少しは困ればいい、なんて。





          君の中に、僕が少しは残るのか・・・なんて


そう、一人の時は思っても




         君と会えば、全てを忘れて・・・







                    ただ、君が好きだった



僕は、君に甘えているんだ




            好きだと言って


              会いたいと言って




君を一番に思って




             会いたくて







だから、もう会わない。




         暫くは、一人で居よう


                          この、痛みと共に居よう。



              


         ―――僕は今でも、君が好きだから。

重たい命

ただ・・・


       ただ


  息を、しているだけ


         ただ・・・




  ただ




          それだけの事で・・・


       嗚呼



          こんなにも、日々



  日々


                   罪を、犯している





        なんて重たい命


   

          生きることも



              死ぬことさえ、罪となる




笑顔で、花を摘む

    泣きながら、ここで生きる


       
  君を思って・・・


    信じきれずに自分を殺す



       何かを食べて


   息を、吸って




               日々


     日々



              重くなる、この命





       この腕は、掴む術を知っていて


                苦痛から逃れようと




   君の心に依存する



       君の優しさを求めて




             手さえ取れずに



全てを殺してしまう





                          ただ・・・




         ただ





ここに生きているだけ




        息を、しているだけで




                    何かに、囲まれている



                                         大切に・・・



         されている






                  その、事に





                      背さえ向けて





  誰かの、想いさえ傷つけて・・・




                       嗚呼


       嗚呼


               
            僕は





      僕たちは。
 



               あと、どのくらい生きて





                   嗚呼


         嗚呼。



                      私は





                                私たちは。




          あと、どれだけ自分を愛して





              その想いに、報いる事が出来るのだろう・・・




嗚呼


             嗚呼




              どれだけ、自分を大切にして





                     嗚呼





         どれだけ、生きていることに感謝して






                       嗚呼



  唇をかみ締めながらも・・・



              罪を犯しながらも・・・





                                   嗚呼




        どれだけ、まっすぐに生きられるのか。



断罪

対面する、かつての恋人達


瞳には憎しみの炎


“なぜこんなことになったのか”


問うても、問うても


答え等見つかるはずは無く



数秒、数分の緊迫が

永遠のように流れた


やがて、動いたのは女

銀色の雨が男の足元を掠める




それは、明らかに“挑発”

もしくは“的外れ”



頭で解ってはいても

脳髄に染み付いたアサシンの血



男の愛器が咆哮を放つ




女の真紅のドレスの中央が


さらに赤く染まり・・・




嗚呼


それは、余りにも過ぎた後悔



男は、女の事を知りすぎていた



男は、息を切らし

その女の目を捕らえる


愛ゆえ憎き、その彼女の・・・




崩れ落ちるその、刹那

彼女の唇が口角を上げる



その、懐かしい表情

愛しきかつての彼女の面影


その、瞬間

すべての真実を悟った



慌てて駆け寄り、抱きしめるが

解き放った歯車は、もう

歯止めが利かないほど廻りだしていた


悔いても、悔いても


時は無常なほど万物に平等で


零れ落ちる砂粒を、どれだけかき集めようと・・・




嘆いても、嘆いても


すべては自ら招いた自分の所業


裁けるものはなく







そして彼女は、腕の中で儚くなっていく



信じれなかった、罰なのか
出会ってしまったことこそが、罪なのか



そして、男はその日自分の半身を
自らの手で失ったのである
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