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移月 

Je prie pour ton bonhrur ~ A―MEN ~
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片腕

貴方が居なきゃ、息が出来ない
貴方が居なきゃ、笑えない

貴方が居なきゃ、立てない私なら
     その、肩ごと切り落とそう・・・



それで果てるなら本望と、
   自ら望んで貴方を捨てた





腕が無くては、立ち上がれもしない
ふら付いて、歩けもしないのに・・・

そんな私の片腕を、見ない振りして

そっと手を差し伸べてくれた人


いつからか、君は私の片腕だった


私は時々ナイトメアに捕らわれて
在りもしない、空想の牢屋に閉じこもる


そしたら君は、ただ君として
傍に居てくれたんだ



怒るでもなく
癒すでもなく


ただ、頷いて話を聞いてくれたんだ



あれは、いつの日か
私が片腕をなくした日の事を

話して

君をつかむこの腕を、切り離そうとした時

君は初めて怒ったんね


私にとっての君が
君にとっての私だと・・・


そう言って、泣きながら怒ったね

君は、私が君を想う様に・・・
君が、私を想ってくれてるんだと。


そう、信じてもいいのだろうか?

今だけでも、この肩を預けて良いんだろうか?



片腕のままの私は、きっと君には重いから

君を愛する私は、いつかまた君から離れる道を選ぶかもしれない・・・。


それでも、今は君の傍に居るだけで
この腕の痛みも癒えるから

君が居なくても、笑えるよ
君が居なくても、歩けるよ


見えなくても、此処に繋がってるから

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迷い猫

誰もが抱いてる
少しの不安やどうしようもない孤独を
刺激されれば
要らぬ言葉で相手を傷つける

いくら年を重ねても
年齢だけではカバーできない
自分の幼さは
君の手を離させるのに
十分な理由になるでしょう

自我を通そう、なんて
お互い子供だから口論になって

嗚呼
馬鹿みたいだね

少しは想い合えているのに


付き合いだけの相手なら
私はいくらでも笑って交す事ができるのに・・・。


あなただから・・・
あなただからなんだよ?





叶うなら、今は少し、猫になりたい


口を開けば、また
嫌味言っちゃいそうだから


素直に、甘えられないから



あなたもきっと
私が猫なら素直になってくれる


そのままの私では
今は君と話せない
素直になれない


あなたを見上げて
「にゃー」と鳴いて
足に絡んで
咽喉を鳴らして

言葉はなくても
穏やかに居られたら


あなたの陽だまりで居られたら

取り返しのつかない愛かもしれないけれど

私本位であなた愛していたの

ただ、会いたいときにメールして
忙しければ音信不通

勝手に想って
勝手に傷ついて

いつも一人よがり


そんな感情を愛と名づけて
いつも振りまくだけで

あなたの気持ち推し量っては
あなたの所為にして


あなたはあなたなりに
私を想ってくれていたのに




求め過ぎた私は
勝手に自滅して
耐え切れなくなって
おかしくなって

あなたを無くしてしまったの


臆病だから、あなたに伝えることもせずに
想うばかりで伝わるはずもなくて






愛せていたら
それで善いと、思ってた

会いたいと
伝えていさえすれば

友達の二人ならば、もう離れることはないって

言い聞かせてきたけれど


確信のない思いだから
また少し、あなたと会わないだけで

ああ
もう限界みたいなの




自分勝手な愛であなた振り回してきた

私は

あなたを失って、当然だね



もしも許されるのなら
次は絶対間違えないから
私と、また会ってくれないかな
次は求めすぎない私と・・・



私はあなたが好きだから
求める人ではなくて
与える人になりたいんだよ

あなたを花でいっぱいにして
いつも笑っていられるように


私のことばかり話さずに
あなたが話しやすい話を

あなたが好きだから
疲れたあなたを遊びには誘わない

降り注ぐ
その花を育みながら
あなたの幸福を願おう

充電器

人の価値観なんて千差万別で

   背の高さと同じように
          同じ景色でも違って見えたり


  持ってるモノサシが違うから
         逆に同じが貴重だったり、ね


でもきっと、根本のところでは
    いつでもどんぐりの様な背比べ



君は、僕にとって幸せの充電器です。

他の人と、居てもらう楽しさとは

               きっと、違う


そして、君の充電器は僕ではないのでしょう。


だから、僕に幸せをくれるのでしょう。



それは、そばに居れば
   勝手にチャージされちゃうもので・・・



         あれは、そう
           いつだったか


       誰かが言ってた

              “貴方は、優しく笑う”って。


僕は一時的でもその人の
  充電器に成れたのならば



それは、君のおかげだから









人は誰でも、誰かの充電器なのだろう


その人に幸せを貰って、笑顔の発電をして

時には笑顔で自分も殺して・・・。



そして、知らないうちに誰かに充電出来ていたなら、きっと・・・




自分さえも幸せになれるだろう



だから、そう
いつも笑っていよう
出来るだけ


それがきっと
幸せの近道だから

感情電池

乾いて飢えたその泉は
もう世界を映さない

ただ無機質なスポットライトが
瓦礫の底を撫でていく



夜を創っても
風など生まれなくて





掻き抱いたその土は
カサカサとひび割れて
崩れ落ちていく





噛み締めた
ざらつくその苦い砂利
食指さえ動かずに

仰げば空には
あけない闇が鎮座する




その事にさえ
泉は響かないのだ





もう、雨さえ降らない
モノクロの幸せな世界
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