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移月 

Je prie pour ton bonhrur ~ A―MEN ~
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裸の王様

幼い頃から裕福で
何不自由など無い暮らし
いったいそれが何になる

周りに群がるのはハイエナばかり
いっそシマウマなら群れれたものを
用意された椅子は一つ
守り続けるしかない

弱音など吐けば
恩を高く売られて
驕ったふりでもすれば
後ろ指差されて


常に眉は斜め45°
眉間に深いシワ
余裕のふりももう慣れて
気付けばお決まりの社交辞令
お高い時計に車
名前に恥じないブランド品
さり気に飾って心に鎧
身に着けるは処世術
笑顔で相手の真意を探る

嗚呼
いつ止まるのだこの足は
走り続けて
それでも足りない

息も出来ないほどのスリル
嫌いじゃないけど
もう何年青空を見てないだろう

温もりを求めて
足元の猫を抱く
日向の匂いのしない猫
深い闇を溶かした瞳で


嗚呼
それも束の間の安息



心の中の水溜りは
干上がることを知らずに
きっともう腐って淀ん異臭を放つ





なぁ
裸の王様
空から見てるんだろう?

そして嘲ってるんだろう


用意された、椅子一つ
お前にやるから、もう降りてもいいか



馬鹿で我武者羅に
生きてみたくなったんだ


苦しいって泣き言言って
心のうちを明かして
仕事に追われてみたり
普通の食事を美味しいと言って
ホームドラマに涙流して
大空を眺めたり
たまに無茶したり
そして時々投げ出して
誰かに甘えてみたり






            ―――そうやって生きてみたいんだ
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原点回避

生きる事が辛いですか?
死ぬ事が怖いですか?
朝に生き夜に死に・・・
君は君が好きですか

好きな人はいますか?
守りたい人はいますか?
尊敬できる人はいますか?
共に歩き共に生き・・・
君は君を許せていますか

君は今、一人ですか?
心の中にさえ、誰もいませんか?
喪失と誕生の繰り返しで世界は廻る・・・
君は今何を求めますか



生きることを哀しとお思いですか?
死ぬことを美しいと御考えですか?




ただ、我等はここで息をしているにすぎない






ただ、息をして
時を消化し
何かを殺め続け
そして、何かを生み



どう生きるかさえ、君しだいです



気付いたのなら、今日から変わりなさい







迷えばいい
いづれ解る時が来るから
泣けばいい
いづれ芽吹く時も来るでしょう




考えなさい
躓きなさい
愚かでありなさい
思うなら、動きなさい
多少自分本位でかまわない

君は、君を生きなさい





誰になんと言われようと・・・




いづれ、過去を想う日が来るでしょう
その時に、過去となりし『今』が輝いているように






生きることが、辛いですか?
死を望み・・・囚われて
意味もなく自分の存在意義を問うてみたり

死ぬことが、怖いですか?
体の消失・・・心の喪失
本当の自分を暗中模索し彫心鏤骨てみたり



取り返しのつかない人生だから

泡沫に消えし貴方に告ぐ

限るある時の中で
限りない愛情を
私は彼に注いだ

つかの間の楽園
溺れかけていた他者依存
未来永劫の幻影

吹きすさべば虚しいだけ



泣きはしない
ただ、唇を噤む

前を互いに向いただけ
別々の世界に立っただけ





喪失は胸に深く刃を突き立てた



私を置いて行ってしまった貴方
互いを見ることは、もう
“後ろを振り返る”という行為に過ぎない

自分で傷を嘗めるよりも
今は自分の路を進みましょう


“哀しみはしない”
貴方との約束


大きすぎた貴方が居座っていたウロ
長すぎて今すぐに慣れる事は出来ないけれど


引き摺った足でも踊る
月の下でワルツを


貴方は空になったのだろうか?
それともこの吸い込む空気となり
私を包んでいるのだろうか?


恥じない舞台を描いていく
嗚呼
誰よりも、自分自身に


限りある時の中で
限りない愛情を
私達は注ぎあった
ともすれば、自分自身よりも


目を閉じて描いても
輪郭さえぼやける貴方の笑顔
呼び名さえ
口癖さえ
少しずつ、少しずつ
風化していく


嗚呼
かつて自分より愛した者の断片
熱い紅茶に溶かして
甘く、甘く・・・
溶かして少しずつ
飲み干したなら
カップの底に残らない






これからも、忘れていくわ
そしてこの足で歩んでいくわ



                ・・・前を見るわ

霞み往く君の影に告ぐ

           今君の見る世界は輝いているだろうか?



僕は君の空になりたいと願った
例え君と僕の共通点が一つずつ消えていっても
僕は今でも君を想い・・・




                                     嗚呼
                       思えば僕の一番の宝物は君だったね



                 唯一つだけ
                   君に願い事を言うとしたら


 
“どうかお願い僕をいち早く忘れて欲しい”



         この身が焼かれる時
         心臓は最後まで残り
         ある時点で灰になる



                          その刹那



         瞬間に消えてなくなる
                     
                              その、刹那




                           僕は君の記憶全て
                                持ち去ってしまおう

君のぬくもり
君の歌声
君の笑顔
君の優しさ
過ごした時間



                   破裂するその瞬間に
                        君の中からも消えてしまおう




この先も今もずっと
誰かを信じることが出来なくても
どうか自分だけは信じて

  

       君が今“誰かの為”にすることが
               君を苦しめていたのなら

 

                        
ねぇ、僕は哀しいよ





    他の誰より自分の事を
       たまには愛してあげて



      自分で自分を抱きしめて

                       恐れないで



         君は君を演じれば良い



君に託した未来が
少しでも君にとって善い物である事を
僕はずっと願い続けるよ




            君は持ってるその足で
            君の紡げるその唇で
            君の感じるその心で
            僕の愛したその瞳で




                       君の信じるままに選んでおいで
                            




誰の所為でもない



                 “   君は君   ”   だよ




君の舞台はただ一つ

演出も、君
脚本も、君
観客も、君
そして、主役も君

悔いないように描くんだ







                       僕は先に行くからどうか



                                      焦らずに、ずっと後で追いかけてきてね

月と向日葵 ~太陽少年、月光少女~

月には狼
   太陽に向日葵

人魚は月を泳ぎ
向日葵は太陽を仰ぐ


向日葵に月は似合わない?
人魚に太陽は不釣合い?

月と太陽がいつも追っかけっこしてるのは、世の常ですか。


でもね?
ボクは君を輝かせてあげる自信があるんです。
君の光だけで生きてける自信もあるんです。



君曰く、ボク、天使
ボク曰く、君、人魚


相性良いと思いません?



君は月夜を泳ぎます
ボクは空を飛んでます


ね、バッチリ。




今が昼か夜かなんて
    そんなのどうでも良いんです


だって、一緒に居るんです

ここに二人で居るんです



住む世界が違うとも
     ここに二人はあるのです



ならばそれが答えです


君が月でも人魚でも
ボクは君が大好きです



君はどうですか?



ほら、ね?



二人はそれで、良いのです。

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